料理レシピ/ボブとアンジーブログ 旅とレシピと太五郎〜ヨーロッパの家庭料理レシピ〜

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2007年10月15日

ルーマニアの肉団子「ミティティ」


【ブラショフから鉄道で移動,ブカレスト駅にて】

ルーマニアの2回目,ビールにあう肉料理です。



私はヨーロッパの旅では鉄道をよく使います。鉄道網が発達していて便利なこともありますが,時刻表や路線図をみながら旅程を考えること,車窓から眺める(国境を越えるとガラリと風景が変わる)風景,夜行列車での車中泊などなど,鉄道の旅でしか味わえない楽しみが多くあるからだと思います。この写真は第2回でも触れた,手書きで指定席の車両と座席番号が書かれた切符です。5年前のことで現在はどうなっているかわかりませんが,ルーマニアの鉄道はとても旅情をかき立てるものでした。



そして忘れてはならないのが食事。都市間をつなぐ特急クラスの列車にはたいてい食堂車やカフェがついているので,それを利用するのも楽しいのですが,乗車前に屋台で食べ物を買うことも多くなります。ルーマニアでよく見かけるのがミティティというスパイス類を混ぜ込んだ長細い肉団子を焼いている屋台です。写真はブカレストの市場の屋台で食べたもので,このようにボール紙の上にさっと置いたものや,ホットドッグのようにちょっと長めのパンにのせてくれるものなど色々ありました。屋台だけでなくレストランでもメニューになっています。

同じような料理はアラブ系の国やトルコ,バルカン半島一帯にあり,場所によって加えるものが違うようです。ラムやマトンを使うことも多いそうですが,今回はどこでも手に入る合挽肉を使います。また,ルーマニアで主食として食べられる,トウモロコシの粉からつくったペーストのような蒸しパンのようなママリガもあわせて作ります。




●材料(5-6人分)
【ミティティ】
・牛豚合挽肉 1kg
・にんにく(みじん切り) 2かけ
・キャラウェイシード 小さじ1
・マジョラム 小さじ1
・カイエンペッパー 小さじ1
・パプリカ 小さじ1
・クミンパウダー 小さじ1
・ディルシード 小さじ1
・塩 小さじ1
・黒胡椒 適量
・ベーキングパウダー 小さじ1
・水 大さじ1

【ママリガ】
・コーンミール 200g
・水 600ml
・塩 5g
・バター 5g

●作り方


【ミティティ】
(1)
・ボウルに材料をすべて加えて,粘りが出てくるまで手でよくこねます
・こね終わったらラップフィルムをかけて冷蔵庫に入れて味をなじませます(数時間から一晩程度)
(2)
・(1)を小分けにして俵型の棒状にまとめます(この分量で15個程度)
(3)
・(2)をグリルで返しながら焼きます
・火が通ったら出来上がりです



【ママリガ】
(1)
・鍋で分量の水に塩を加えてぐつぐつと沸騰させます
・沸騰したらコーンミールを一つかみ鍋にふりいれかき混ぜます(木ベラが使いやすいです)
・再び沸騰したら同じくコーンミールを一つかみ鍋にふりいれかき混ぜ,コーンミールの全量分繰り返します
・弱火から中火程度にして焦げないようにかき混ぜながら10分程度火にかけます
(2)
・(1)をラップフィルムを敷いたバットにあけて表面をならします
・粗熱をとってから切り分けて出来上がりです
※あればバウンドケーキ型などにあけると綺麗な形に仕上がると思います(写真は分量以上につくっています)



ミティティにはたっぷりのマスタードをつけて食べます。パセリとあわせても美味しいです。スパイスの風味と肉汁がビールによくあいます。ルーマニアでは炭火で網焼きされていましたので,屋外でバーベキューをするときなどにも,ちょっと変わった味を楽しめる料理としていいかもしれませんね。スパイスの種類や配合を様々に変えても面白そうです。

第2回でも触れたトニー・ガトリフ監督の『トランシルヴァニア』という映画を観ました。主人公が友人の家に転がり込んだときに,その友人が作り始めた料理がこのミティティでした。いろいろスパイスやハーブが入っていそうなひき肉をフライパンで焼いていました。本筋には関係なくても,人間の営みの基本である食事シーンがしっかり描かれていると,映画に説得力が出てくると思います。あんまり美味しそうだと旅行したくなるので大変ですけど。

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ブロガー太五郎

●太五郎(だいごろう)
お料理大好き30代日本男児。旅で食べ回り、家でも男の料理を楽しむ。日本の家庭料理(煮物や洋食等々いわゆるお母さん的なもの)やヨーロッパのローカルな家庭料理(特にポルトガルやギリシア料理が好き)が得意!

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