料理レシピ/ボブとアンジーブログ 旅とレシピと太五郎〜ヨーロッパの家庭料理レシピ〜

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ポルトガル料理

ポルトガル「豚とアサリのアレンテージョ風」と「カルド・ヴェルデ」


【左:リスボンの市場にて果物や栗,右:ラーゴスの市場には太刀魚や鱈が】

ポルトガルの3回目はとてもお手軽な2品です。

第1回目に,モロッコでひどくお腹を壊したことを書きました。毎回トラブル話ですが,このときは壊れたお腹に加えてさらに困ったことが起こりました。ロンドンを経由して空路でモロッコ・カサブランカに入り,マラケシュで数日間過ごし,タンジェという港町からジブラルタル海峡を渡ってスペインからポルトガルへ,という旅程を考えていました。

腹具合も悪い中,タンジェのフェリー乗り場につきました。チケットを買い,さて出国手続…担当者から出国できないと言われます。「空路でモロッコに入ったら,空路で出なければならない。私の仕事はそういう人間を審査することだけだ。理由が知りたいなら階下にある警察に聞け。」との一点張り。当の警察もほとんど英語は通じず,出国のことは上で聞けとたらい回しです。他の係員らしい人も「金を払えば出国できるようにしてやる。いくらかって?飛行機のチケット代がどれだけかかるか考えろ。」とふっかけてくる始末で,誰一人として頼りになりません。

そうこうするうちにフェリーは出港,もう泣きそうになりながらテレホンカードを買って日本大使館に電話して相談。そのような規定はないから毅然とした態度で臨むように言われますが,何度交渉してもまともに話が通じる相手はいませんでした。

いよいよ途方に暮れていると,同じように困っている日本人女性2人組を見かけました。声をかけ状況を話して,「3人寄れば文殊の知恵」と協力して臨みましたが,ジブラルタル海峡の壁は非常に高いものでした。これまた途方に暮れていると,警察の偉そうな人が現れ,私たち3人を窓口に連れて行き出国できるよう話をつけてくれました。どうやら日本大使館の方が働きかけてくれたようで,なんとか出国できました。

今回の料理はこんな苦労を重ねてたどり着いたポルトガルの料理,アレンテージョという地方の名物「豚とアサリのアレンテージョ風」と,みそ汁的なスープ「カルド・ヴェルデ」です。カルド・ヴェルデは本来ケールを使いますが,なかなか売ってないですよね。私,今ポルトガル語を習っていまして,先生が小松菜で代用するのがいいと教えてくれました。



●材料(4-5人分)
【豚とアサリのアレンテージョ風】
・豚ロース肉 600g
・アサリ 600g
・コリアンダー(香菜) 3-4束
・ニンニク 2かけ
・ローリエ 2枚
・パプリカパウダー 大さじ1
・白ワイン250ml
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・白胡椒 適量

【カルド・ヴェルデ】
・小松菜 5-6束
・じゃがいも 500-600g
・タマネギ 中1個
・ニンニク 1かけ
・水 1l
・エキストラバージンオリーブオイル(仕上げ用) 適量
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・白胡椒 適量

●作り方
【豚とアサリのアレンテージョ風】
(1)
・アサリは塩水において砂を吐かせておきます
・豚肉は一口大に切ります
・ニンニクはみじん切りにします



(2)
・豚肉に,パプリカパウダー,塩ひとつまみ,白胡椒少々,ローリエ,白ワイン50mlをふりかけマリネします
・バットやチャックつきのポリ袋などに入れ,冷蔵庫で一晩ほど漬けておきます

(3)
・深めのフライパンにオリーブオイルをひき,(2)を表面に火が通るまで炒めます
・アサリを加えて,マリネ液の残りに白ワイン200mlを足したものをかけます
・ふたをして,アサリが開くまで蒸し焼きにします
・アサリが開いたら皿に盛りつけ,刻んだコリアンダーを散らして出来上がりです

【カルド・ヴェルデ】
(1)
・ジャガイモは小さめに刻みます(あとでつぶすので適当に)
・タマネギは薄切りにします
・ニンニクはみじん切りにします
・小松菜は葉の部分だけを使います,広めの幅の千切りにします



(2)
・鍋にオリーブオイルをひき,ニンニクとタマネギを炒めます
・タマネギが透き通ったら水を加え,ジャガイモを入れて煮ます
・ジャガイモがやわらかくなったら,マッシャーでつぶします
※私はジャガイモの食感が残るほうが好きですが,お好みでミキサーを使って滑らかにしてもいいです

(3)
・ジャガイモがつぶれたら塩胡椒で味を整え,小松菜を加えて軽く煮ます
・カップやスープ皿に盛り,エキストラバージンオリーブオイルを適量ふって出来上がりです
※ポルトガルではこの上にチョリソの薄切りを浮かべます



どちらも大雑把に簡単な手順で作ることが出来てお手軽です。豚肉とアサリの組み合わせ,この料理を知るまでは思いもしませんでした。山海の幸があわさってとてもいい味が出ます。仕上げに散らすコリアンダー(香菜),ポルトガル料理ではよく使われる食材で,アジア以外にもこんなに多用する国があるんだと驚きました。カルド・ヴェルデは優しい味なので,私は多めに作っておいて朝食にしたりもします(茹でたソーセージを添えてもあいますよ)。



写真はスペインを経由してやっと着いたポルトガルのヴィラ・レアル・デ・サン・アントニオ駅です。モロッコを出国できたときは心底ホッとして,フェリーの中で泣いてしまいました。今でこそ外務省の海外安全情報で周知されていますが,何も知らずに遭遇するトラブルは堪えました。はじめてのアラブ世界,勝手がぜんぜん違いました。

投稿日:2007年12月04日


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●太五郎(だいごろう)
お料理大好き30代日本男児。旅で食べ回り、家でも男の料理を楽しむ。日本の家庭料理(煮物や洋食等々いわゆるお母さん的なもの)やヨーロッパのローカルな家庭料理(特にポルトガルやギリシア料理が好き)が得意!

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