ブルガリアの肉野菜煮込み「カヴァルマ」

【世界遺産,ブルガリア正教の中心地・リラの僧院】
寒い季節に暖まるブルガリアの料理です。
ブルガリアを訪れたのは2002年,これまでにも紹介したルーマニアの後,ブカレストから夜行列車でソフィアに行きました。1泊なので宿を探すのも面倒くさく,ソフィア駅で最初に声をかけてきたおじさんについて,民宿に行きました。
着くなり用意してくれた朝食をいただき,「リラの僧院」への行き方を教えてもらって,さっそくバスに乗り込みました。段々と山深く走って行き,周囲は霧も深くなってきます。バスを降り,霧の立ち込める中,門を抜けてこの僧院を見上げたときは本当に驚きました。荘厳な姿の僧院には,天井や壁に正教らしく色鮮やかなフレスコ画が施されています。それは曼荼羅を思い起こさせ,まるで密教の寺院のようです。本当に美しくて,涙が出てきました。

宿に帰ってくると夕食を用意してくれていました。それが今回紹介するカヴァルマ(写真右)です。肉や野菜を陶器の器でオーブン煮込みにした料理,ソフィアはけっこう寒く,とても温まりました。写真左に写っているのはショプスカサラダ,削ったフェタチーズがかかったサラダです。農業国のブルガリアは野菜がとてもおいしくて,クリームのかわりにヨーグルトを使うので,ヘルシーな料理が多いようです。何も考えずに泊まりましたが,とてもいい民宿でした。
このカヴァルマ,フライパンで炒めたら,あとはオーブンに入れて放っておくだけなので簡単。耐熱できる器を使ってください。

●材料(3人分)
・豚ロース肉 450g
・タマネギ 小2個
・ししとう 80-90g
・マッシュルーム 中15個程度
・トマト 小3個
・卵 3個
・野菜ジュース 125ml
・白ワイン 25ml
・パプリカパウダー 小さじ1/2
・クミンパウダー 小さじ1/2
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・白胡椒 適量
●作り方
(1)
・豚肉は2cm角ほどに切ります
・タマネギとシシトウは2cmくらいの食べやすい大きさに切ります
・マッシュルームは縦半分に切ります
・トマトはさいの目に切ります

(2)
・フライパンにオリーブオイルをひいて,タマネギと豚肉を炒めます
・タマネギが透き通り豚肉の表面が色づいたら,シシトウ,マッシュルーム,トマトを加えて炒めます
・油がなじんだら,パプリカとクミンをふり,白ワインと野菜ジュースを加えて塩胡椒で味を調え,5分くらい煮ます

(3)
・底の深い耐熱皿に(2)を入れ,上に生卵を落とします
・蓋をして,予熱しておいたオーブンで180度・20分間ほど加熱します
・卵が固まったら出来上がりです

他にもいろいろな作り方,豚肉の他に牛レバーが入ったり,他の野菜を使うレシピもみかけました。手に入らなかったのですが,セイボリーというハーブを使うことが多いようです。冷蔵庫に余っているいろいろな野菜でつくってもいいですね。今回使った土鍋のような器,これからの季節に重宝すると思い,オーブンに入れても大丈夫なものを買ってきました。ポルトガル製です。出来上がってから気付きました,ちょっと色合いが足りませんね,刻んだパセリを散らすと香りもついていいと思います(冷蔵庫にあったつもりがきらしていました)。

ソフィアからロンドンを経由しての帰国便では産まれて初めてオーロラを見ました。この頃は太陽活動が活発だったそうで,外が夜のあいだ中見えていました。ブレてしまっていますが,この写真のように緑色に輝く光の帯がたなびいていました。機内の灯が邪魔しないよう毛布をかぶり,窓枠に覆いかぶさるようにして見ていたのが目立ったのか,他の人たちの興味も惹いたようです。フランスから日本に赴任するところの修道女さんや,韓国の学生さんらとオーロラをきっかけに話がふくらみ,まったく退屈しないフライトになりました。
投稿日:2007年12月14日




