ポルトガルの寄せ鍋「カタプラーナ」

【カタプラーナを調理している厨房,ラーゴスのレストランにて】
2008年最初はポルトガルの郷土料理です。
初めてのポルトガルはリスボンでの2泊3日,あまり食べ歩くことはできませんでした。カタプラーナという料理を最初に食べたのは,日本のポルトガル料理レストランでした。「カタプラーナ」とは,冒頭の写真でコンロにのっている二枚貝のような形をした銅製の鍋,これを使って魚介類や野菜を蒸し煮にした料理もその名で呼ばれます。ポルトガルの南部,アルガルヴェ地方の郷土料理です。

すっかりこの料理を気に入って鍋が欲しくなりました。通販でみつけましたが高くて断念。2004年,2回目のポルトガル旅行ではカタプラーナを食べて鍋を買うことをテーマの1つにしました。こうして,10回目に写真を載せたヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオから向かったのがアルガルヴェのリゾート地ラーゴス,遂に念願の対面を果たした本場のカタプラーナがこれです。おいしい!作っているところをみたくなり,変な英語でカタプラーナへの想いを語り,厨房を撮らせてもらったのが冒頭の写真です。

ラーゴスでは市場なども眺め歩き,なかでもタコをのばして干しているのに出くわしたときは心躍りました。ビーチも気持ちよくリゾートらしいゆったりした雰囲気でしたが,お腹を激しく壊していたので行く先々のスーパー・商店でトイレットペーパーを買ってはリュックにしのばせる落ち着かない滞在でした。
今回はカタプラーナをフライパンでつくってみます。ここでも香菜が効いてきます。

●材料(3-4人分)
・エビ 4尾
・アサリ 150g
・タラなどの白身魚(ここではスズキ) 2切れ
・ブロックベーコン 150g
・チョリソー(生) 2本
・トマト 中4個
・パプリカ 1個
・タマネギ 中1個
・香菜 3-4束
・ニンニク 1片
・白ワイン 50ml
・エキストラバージンオリーブオイル 適量
・塩 適量
●作り方
(1)
・エビはひげを切り,背中に切れ目を入れて背わたをとります
・アサリは塩水につけてしばらくおいて砂を吐かせておきます
・白身魚は食べやすい大きさに切ります
・ブロックベーコンは1.5cm角程度に切ります
・チョリソーは1.5cm程度の長さで輪切りにします
・トマトは細かくさいの目切りにします
・パプリカは2cm角くらいに切ります
・タマネギは荒めのみじん切りにします
・香菜は刻んでおきます
・ニンニクはつぶして荒めのみじん切りにします

(2)
・ふたをできるフライパンや鍋に,トマト・タマネギ・ニンニクをしきます
・ベーコンとチョリソーを上におきます
・エビ・アサリ・白身魚を形よく並べて,パプリカをちりばめます
・塩を2-3つまみほどと白ワインを全体にふりかけます
(3)
・(2)にふたをして,10-15分ほど中火にかけます
・アサリが開いて全体に火が通ったら香菜をちらしてできあがりです

食材買い出しのとき,スズキの切り身が目の前で安くなり釣られて買いましたが,ポルトガルでよく使われるタラやアンコウのように,鍋の具らしい白身魚の方がいい味が出ると思いました。他にもイカやタコを入れても美味しいです。魚介類・加工肉・野菜から寄せ鍋のようにだしが出るので味も深く見た目も豪勢。フライパンに入れて火にかけるだけのとても簡単調理なのでぜひお試しください。

さて,この鍋を買う企み。荷物になるので旅程の最後・リスボンで探して発見,このように大中小とお店に吊られてました。実はこのお店,2001年の旅行でズボンが破れたときにガムテープを買ったスーパーの荒物雑貨売り場。あの店ならばあるかも!と狙いをつけて行ったら見事ありました。ズボンを破るような失敗も,3年後にこんな形で役に立つんですね。

ところで,同じ食材を使ってカタプラーナ鍋でつくるとこんなかんじになります。
フライパンレシピを紹介しておいて心苦しいのですが,こちらの方がやはり美味。カタプラーナ,最近は合羽橋あたりでも売っているそうです。もちろんポルトガルに行く機会のある方はお土産にひとつ。
投稿日:2008年01月11日




