料理レシピ/ボブとアンジーブログ 旅とレシピと太五郎〜ヨーロッパの家庭料理レシピ〜

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2008年02月05日

ギリシャの「ムサカ」


【メテオラの奇岩と修道院】

ギリシャ料理の2回目です。

ギリシャの旅行ではエーゲ海の島々を巡ってから,メテオラ修道院に向かいました。メテオラ修道院の最寄り駅はカランバカというところで,アテネから出ている夜行列車に乗ることにしていました。フェリーでアテネに着いたその足で駅へ,目当ての列車は寝台がなく普通の座席だけの夜行列車であることがわかりました。そして既に満席。「夜行列車なのに何で座席が取れないんだ!?」と窓口で騒いでいるおじさん(言葉の訛りからスラブ系の様子)もいましたが,私はそれでもまあ行ってみようと,乗車券だけを買いました。

さて列車の発車時刻,同じように座席を取れず通路に立っている人がちらほらいます。窓口で騒いでいたおじさんもいましたが,往生際が悪い人もいたものです,ずっと騒いでいました。話しかけてこられたときにちょっと応じたのが運のつき,「自分はどこそこから来たんだが,夜行列車で座席がないとはどういうことだ」といったことをしつこく聞かされました。他の車両まで行って戻ってきては話しかけられるので嫌になってしまい,疲れてもいたので,通路に適当に敷物をして,横になり寝たふりをしてやり過ごしました。他にも横になっている人はいて,ちょっとするとインドの列車のような様子でした。

明け方頃,まだ暗い中カランバカに到着。宿泊費用を浮かせるために夜行列車を使ったはずなのに,すっかり疲れ切ってしまって,宿に泊まりました。この時間にチェックインするともちろん1泊分の料金を取られます。列車よりもバスを使った方が得策でしょう。一眠りして,明るくなってから外に出ると,まず奇岩群に目を奪われます。岩山の頂上には修道院が建っています。ちょっと目を疑うような現実離れした風景です。例えがわかりづらいですが,ロジャー・ディーンが描く絵のようでした。

修道院を一巡りして,山を下ってきてから食べたのが,このムサカ(右)です。カフェテリアのようなショーケースに並んだ中から食べたいものを選ぶと,温めてからテーブルに運んでくれる方式のお店が多かったです。ムサカはラザニアのパスタ部分をナスとジャガイモにおきかえたような料理です。今回はボリュームを少なめにしたかったため,ナスとズッキーニを使ってつくりました。ミートソースにミントを加えるのがギリシャ風だそうです。

●材料(4-5人分) ・ナス 5本 ・ズッキーニ 2本 【ミートソース】 ・牛ひき肉 300g ・ニンニク 1かけ ・タマネギ(中) 1個 ・トマト(中) 2個 ・ホールトマト 1缶 ・トマトペースト 大さじ2 ・白ワイン 100ml ・ナツメグ 適量 ・ミント 適量 ・シナモン 適量 ・オリーブオイル 適量 ・塩胡椒 適量 【ベシャメルソース】 ・モッツァレラチーズ 125g ・バター 大さじ3 ・小麦粉 大さじ3 ・牛乳 400ml

●作り方
【ミートソース】
※実際はつくりやすい3倍程度の分量でつくっています(冷凍保存も出来ます)
(1)
・ニンニクとタマネギはみじん切りにします
・トマトはさいの目切りにします

(2)
・鍋にオリーブオイルをひきニンニクとタマネギを炒めます
・タマネギが透き通ったら牛ひき肉を加えて,ぱらぱらになるまで炒めます

(3) ・(2)に,トマト,ホールトマト,トマトペースト,白ワイン,ナツメグ,ミント,シナモンを加え,塩胡椒で味を調えて煮込みます ・焦げつかないようにときどきかき混ぜながら,汁気が無くなったら出来上がりです

【ベシャメルソース】
※実際はつくりやすい2倍程度の分量でつくっています(冷凍保存も出来ます)
(1)
・牛乳を鍋に入れ弱火にかけておきます

(2)
・別の鍋に火をかけバターを溶かします
・溶けたバターに小麦粉を加えて,弱火でよくかき混ぜながら炒めます
・最初は泡立ちますが,さらっとするまで炒めます

(3) ・(2)を弱火にかけたまま,(1)の牛乳を少しずつ加えては,なめらかになるまでかき混ぜます ・牛乳をすべて使うまで繰り返し,軽く角が立つくらいの固さになったら,刻んだモッツァレラチーズを加えます ・よくかき混ぜて,モッツァレラチーズが溶けたら出来上がりです

【ムサカの仕上げ】
(1)
・ナスは縦に5mm厚さ程にスライスして,水にさらしてアクをとり,水気を切っておきます
・ズッキーニは5mm厚さほどの輪切りにします

(2)
・フライパンにオリーブオイルをひき,(1)を油がなじむまで炒めます

(3) ・耐熱皿に,ナス→ミートソース→ズッキーニ→ミートソース→ナスの順番に層になるように重ねます ・いちばん上にベシャメルソースをまんべんなくかけます

(4)
・(3)を200度のオーブンで20-30分ほど焼き,表面に焦げ目がついたら出来上がりです

皿に取り分けるときに崩れてしまいました。いちばん下の層にジャガイモを使うと取り分けやすくなります。ミートソースとベシャメルソースを自分で作るのはちょっと面倒ですから,多めに作って冷凍しておくといいでしょう。また,市販のものを使う場合は味が濃いめで油が強いことが多いので,ミートソースならばトマトとハーブ類を加えて香りよく,ベシャメルソースは牛乳やヨーグルトでのばしてさっぱりさせるといいと思います。ギリシャのレストランでは,大きく作ったものを切り分けて供されることが多かったですが,上の写真のものは米ナスのような大きいナスを半分に切ったものに,ミートソース・ベシャメルソース・チーズが載っていて,このようにつくっても面白いですね。

カランバカの街で広場に腰掛けていたら,高校生くらいの子たちに「日本人ですか?」と声をかけられました。日本文化に関するイベントがあったとかで,日本に興味を持っていたようです。こういうこともあろうかと,私は折り紙を持って行くようにしているので,鶴と風船を折ってあげました。ヨーロッパでも折り紙はなかなか知られていて,話が通じやすいので,いくつか覚えておいてちょっと荷物に忍ばせておくと楽しいですよ。



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●太五郎(だいごろう)
お料理大好き30代日本男児。旅で食べ回り、家でも男の料理を楽しむ。日本の家庭料理(煮物や洋食等々いわゆるお母さん的なもの)やヨーロッパのローカルな家庭料理(特にポルトガルやギリシア料理が好き)が得意!

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