料理レシピ/ボブとアンジーブログ 旅とレシピと太五郎〜ヨーロッパの家庭料理レシピ〜

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ブルガリア料理

ブルガリアのピーマン肉詰め「セルミ」


【アレクサンダル・ネフスキー寺院,やっと青空のソフィアにて】

ブルガリアの2回目は留学生にご馳走になった料理です。

カヴァルマの記事で書いたように,ブルガリア・ソフィアでは1泊だけで,明けた2日目も午後にロンドン行き飛行機が発つので,かけ足の滞在になりました。それでも市場見物は欠かせず,リラの僧院から帰ってきたら何は無くともみて回りました(写真)。翌日も大急ぎでスーパーで岩塩を買ったり市内の名所を巡ったりしましたが(冒頭写真),それまでの旅程ずっと雨が降っていたのに,最終日になってやっと青空がのぞいたのは嬉しいような残念なような気持ちでした。

このようにいそがしい滞在だった上に民宿でおいしい食事が出たので,外食をしませんでした。そこで今回は,10年以上も前に学生だった頃,ブルガリア人留学生に招かれて食べたピーマンの肉詰めを思い出して紹介します。彼はトマトソースで煮込んだピーマンの肉詰めと,ヨーグルトのスープをつくってくれました。当時はまだ海外を経験したこともなく,料理にも今ほど興味がない(お金がないので安くあげることばかり)頃でしたから,スパイスの独特な風味とヨーグルトを塩味で食べることがとても印象的でした。彼は他にも,春になるとシラカバの新芽を摘んできて乾燥させたものをお茶にしたり,日本では明治ブルガリアヨーグルトがいちばん好きだったり,柔道黒帯だったり…と,いろいろ楽しい人で,ブルガリアを身近に感じさせてくれました。

あとになって調べると,ヨーグルトのスープは「タラトール」,ピーマンの肉詰めは「セルミ」という名前の料理。トマトに詰めたり,キャベツやブドウの葉で包む料理も同じく「セルミ」と呼ばれるようです。似た料理はトルコ(ドルマ)からバルカン半島の国々(ルーマニアのサルマーレ等)にかけて多くみられて興味深いです。

ピーマンの形や詰めかたで分量のバランスが変わってくるので,ピーマンを多めに用意して詰め物が余らないようにするといいと思います。オーブンにそのまま入れられるふた付き鍋を使いますが,無い場合は耐熱皿にアルミホイルでふたをしてください。

●材料(3-4人分) ・ピーマン 8個 ・合挽肉 300g ・米 150g ・タマネギ(大) 1個 ・ニンニク 2かけ ・ホールトマト 1缶 ・トマト 120g ・ヨーグルト 200g ・パセリ 2束 ・白ワイン 100ml ・水 100ml ・クミンパウダー 大さじ1/2 ・パプリカパウダー 大さじ1/2 ・オリーブオイル 適量 ・塩胡椒 適量

●作り方
(1)
・ピーマンはヘタの部分を切って(捨てずにとっておきます),スプーンを使って種をくりぬきます
・タマネギはみじん切りにします
・ニンニクはみじん切りにします
・トマトはさいの目切りにします
・パセリはみじん切りにします

(2)
・ヨーグルトにパセリの半量と塩胡椒を少々加えて,よく混ぜておきます

(3) ・フライパンにオリーブオイルをひき,タマネギとニンニクの半量を炒めます ・タマネギが透き通ったら合挽肉を加え,ぽろぽろになるまで炒めます ・米を加え,炒めます ・米が透き通ったら,パセリの半量とクミンパウダー・パプリカパウダー・塩胡椒を加えて味を調え,軽く炒めます ・全体がなじんだら火を止めて,粗熱をとります

(4) ・鍋にオリーブオイルをひき,タマネギとニンニクの残り半量を炒めます ・タマネギが透き通ったらトマトとホールトマトを加え,塩胡椒で味を調え,1/2量になる程度まで煮詰めます

(5) ・種をくりぬいたピーマンに(3)を詰めます(しっかりと,ぎゅうぎゅうではない程度に) ・ヘタの部分でふたをします

(6) ・(4)に(5)を並べます ・白ワインと水を加えます ・180度に予熱したオーブンに,ふたをした鍋を入れて,60分間煮込みます ※米がやわらかくなるまで

(7)
・鍋のふたをとり,20分間焼きます(米がやわらかくなったら水気を飛ばすため)
・焼き上がったら(2)を上からかけて出来上がりです

ちょっと欲張って詰めすぎたようです,ピーマンから詰め物がはみ出してしまいました。普通のピーマンでつくったので横に寝かせましたが,もっと大きく寸胴なものが手に入れば,縦に立てても可愛く仕上がります。その場合は,ピーマンの下側をちょっと切って平らにし,立つようにするといいです。また,今回は米に日本の胚芽米を使いました。あまり粘り気が出ない方がこの料理には合いそうですので,インディカ米を使ってもいいと思います。といっても,ブルガリア人の留学生が作ってくれたものは日本の米でしたから,あまり気にすることもないかもしれません。

2002年の旅行でのお土産集合写真が出てきました。真ん中に写っているのが,苦労して持って帰った岩塩です。民宿のお母さんに,ブルガリアの塩は海のものではなく岩塩?ブルガリア語で塩は何て言う?などなど教えてもらってからスーパーに行きました。ブルガリアの塩は岩塩で「сол(ソル)」と言うそうです。ブルガリアで塩を買われる方のご参考に…

投稿日:2008年02月15日


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●太五郎(だいごろう)
お料理大好き30代日本男児。旅で食べ回り、家でも男の料理を楽しむ。日本の家庭料理(煮物や洋食等々いわゆるお母さん的なもの)やヨーロッパのローカルな家庭料理(特にポルトガルやギリシア料理が好き)が得意!

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